明日からはオールスター!

 2012年のプロ野球のペナントレースも前半戦が終わり、明日からはオールスターゲームです。もちろんそちらも楽しみなんですけど、その前に簡単にですが、2012年のペナントレースの前半戦を私見を交えて振り返りたいなと思います。

セ・リーグは巨人独走状態?

球団名ゲーム差
巨人47278-
中日4231114.5
広島3838610.0
ヤクルト3737510.0
阪神3242815.0
DeNA2648621.0

 セ・リーグは巨人が独走状態に入りかけていますね。中日のリリーフが少し崩れかけているのに対して巨人の山口選手、西村選手、マシソン選手の安定感はかなりのものですし。この3人に疲労の色が見え始めると少し危なくなるかもしれませんが、それまでは先発、打線も揃っている巨人に太刀打ちできるチームはないんじゃないでしょうか。

 3位争いも面白く、広島とヤクルトが並んで、その下に少し離れて阪神という格好です。特に阪神と広島はチーム状態が真反対で、阪神は後半戦に向けての良い話題が少ないのが厳しいですね。逆に広島はベンチの雰囲気もよく、多少負けていてもなんとかなるんじゃないかみたいな感じがしていて、特に7月17日の中日戦で岩瀬選手から3点とってひっくり返した試合は、今の広島の勢いを如実に表していると思います。

 かなり離されてしまっているDeNAですが、リーグ戦では重要な立場で、DeNA相手に星を取りこぼすと一気に不利になってしまいます。オールスター直前のヤクルトがまさにそうでしたね、逆もまた真なりで、一番分かりやすいのが広島(対DeNA11勝1敗)ですね。後半戦もこのままな感じになりそうですが、果たして予想を覆して台風の目となることはできるんでしょうか。

まさに「混パ」

球団名ゲーム差
ロッテ403110-
日本ハム413672.0
楽天403833.5
ソフトバンク394075.0
西武373845.0
オリックス3245611.0

 一方のパ・リーグはまさに「混パ」と呼ぶにふさわしい混戦模様になっています。1位から5位までが5ゲーム差ですからね。少し離されてしまったオリックスですが、中継ぎ陣が悪循環に陥ってる気がします。勝ちが一番少ないのに、岸田選手と平野選手がリーグ最多登板なのがそれを物語っています。

 ソフトバンクと西武はどちらも一時期の底は脱したようです。借金もほぼ完済し、後半戦に期待のおける状態で前半戦を終えたと思います。新戦力も台頭してきているようですし、元からの戦力はある両チームなので、後半戦も調子が維持できるようならどんどん上位に上がって行くんではないでしょうか。

 逆に上位2チームは中継ぎ陣が調子を落としています。シーズンの序盤みたいな「この回は得点は無理だな」と思わせられるようなイニングだったりがなくなっているように感じます。打線の元気はまだあるように思えるので、投手陣の復調があれば一気に抜けだしてくるんじゃないかと思います。

 そして楽天は、シーズン前の予想とは全く違うAクラスでのターンを決めました。正直、こんなことになるとは筆者も思っていませんでしたw 快進撃の理由はなんといっても若手の台頭ですよね。野手なら銀次選手、枡田選手、岡島選手、投手なら辛島選手、釜田選手、美馬選手などですね。特に枡田選手の活躍ぶりには眼を見張るものがあります。シーズン序盤は守備に安定感のある阿部選手を使ってほしいなあと思ってましたが、ファーストに移ってからは割りと無難な守備を見せてくれています。それでいてバッティングは文句なしですから、この勢いのまま4番に定着してほしいなと思います。後半戦はリリーフ陣の活躍が必要になると思うので、今ちょっと本調子ではない片山選手や小山伸一郎選手の調子が戻ってくれば取りこぼす試合も少なくなって、CS進出どころか優勝も狙えるんじゃないかと思っています。

果たして後半戦は

  さて、オールスターが終わればいよいよ後半戦が始まります。オールスターの休養が欲しかったチームもあれば、勢いのまま戦いたかったチームもあるでしょうし、思いは様々だと思います。そして、その結果、後半戦が一体どうなるかは分かりませんが、どのチームもいい試合をして、優勝を争ってほしいなと思います。その結果、楽天が優勝してくれれば言うことはないんですけれどねw