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『Mission Control』もいいけど、やっぱり『Spaces』が……

【2013/11/23 追記】2013年度版のエントリを書きました。こちらも参考にしてみてください。

 『OS X Snow Leopard』と『Lion』『Mountain Lion』の大きな違いの一つが『Mission Control』です。これは『Snow Leopard』までの『Spaces』『Exposé』などが統合された仮想デスクトップ機能です。しかし、その統合方法が中途半端だったため、悪い意味で評判になっていました。『Mission Control』がいかに不便かをまとめてくれたこんな記事もあります。

 さて、『Mountain Lion』になって、『Mission Control』の設定を変えることで『Exposé』の動作ができるというのは以前書きました。しかし、やっぱり『Exposé』だけでなく、『Spaces』を使いたいっていう人もいるはずです。

 そこで今回は、そんな『Spaces』を復活させるアプリを紹介したいと思います。

願いを叶えてくれた『TotalSpaces』

 この『TotalSpaces』は、その名の通り『Lion』や『Mountain Lion』に『Spaces』機能を復活させるアプリです。シェアウェアですが、無料のトライアル版があります。というか、今現在はベータテスト中みたいな感じです。名前から分かる通り、有名な『TotalFinder』と同じ人が作っています。

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 実際に『TotalSpaces』を使ってみるとこんな感じになります。『Snow Leopard』時代とは違い、青い画面ではなくて普段使っている壁紙がそのまま各画面にあてられています。

自由度の高さが魅力

 設定はかなり多岐にわたります。ちなみにこれ以降の設定画面の画像は少し古いバージョンのものです。8月9日現在の最新版はv0.10.8です。

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 トラックパッドを使っている人は5本指でのスワイプもできます。もちろん上下左右移動できます。また、『Spaces』間でアプリを移動した時に画面上での元の位置を保持するのかどうかも選択できます。

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 もちろん『Spaces』の数は変更できます。『Mission Control』の枚数よりも少なくすることはできません。フルスクリーン状態のアプリは右上にまとめられます。

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 『Spaces』の端と端をつなげることもできます。端から次の行に移るかそのまま行にとどまるかも選択できて、かなり細かいところにも手が届くなといった感じです。

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 『Spaces』間の移動の際のアニメーションも変更できます。ただ、“Cube”とかは毎回やられてもちょっと鬱陶しいんで、トランジションを使う場合でも“Slide”くらいにしておくのがいいかもしれません。スピードも調整できます。

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 ショートカットキーも設定できます。『Magic Trackpad』を使ってる人は『Better Touch Tools』を使ってジェスチャーとショートカットを紐付けると便利だと思います。マウスの人は画像のところにチェックを入れてミドルボタンで『Spaces』を呼び出せるように出来ます。まあ、さすがにミドルボタンには普通に『Mission Control』を割り振ったほうが便利だとは思いますが(笑)。

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 ホットコーナーにも『Spaces』を割り振ることができます。筆者は最初これに気付かないで「不便だなぁ」って思っていました(笑)。

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 地味に便利なのがこの各『Spaces』にアプリを割り当てる機能です。『Snow Leopard』では『システム環境設定』から割り当てられたんですが、『Lion』からはDockから各アプリごとに設定するしかありませんでした。これが結構面倒くさかったんですが、『TotalSpaces』を使うと一括で追加することができます。使ってみるまではこんな機能あるとは知らなかったんですが、これはかなり便利ですよ。

 ここで紹介できなかった以外にも、いろいろな設定ができます。ぜひ自分好みの設定を探してみてください。

おわりに

 とまあこんな感じで、設定次第では『Mountain Lion』や『Lion』で『Snow Leopard』を再現できるこの『TotalSpaces』、8月9日現在の価格は12ドル(約940円)ですが、“introductory price”となっているので、ベータ版が終わって正式公開になったらもう少し値段が上がってしまうかもしれません。めちゃくちゃ便利なんで、とりあえず実際にトライアル版を使ってみて、もし気に入ったのなら買ってみてはいかがでしょうか?