via Kirsten Loza

Mountain Lionで密かに期待していたこと

 筆者が『Mountain Lion』に期待していたことの一つに、「トラックパッドとマウスのスクロール方向の非連動」があります。ご存じの方も多いと思いますが、『Lion』からマウスのスクロールホイールの向きが今までのMacとは逆になりました。これは「システム環境設定」から簡単に今までの向きに変更できるのですが、そうすると今度はトラックパッドのスクロールの向きが「ナチュラル」じゃなくなってしまいます。これも賛否両論ですが、個人的にはトラックパッドはナチュラルで使ったほうが使いやすいと思います。

 しかしながら、「今までのマウスのスクロールの方向」と「新しいトラックパッドの方向」は共存できないんですね。これが原因で、『MacBook Air』や『MacBook Pro』に、『Magic Mouse』ではない、一般的なマウスが繋げられないって人もいると思います。『MacBook』シリーズには必ずトラックパッドが付いていますからね。これが『Mountain Lion』では共存できるようになってることに期待していたんですが、残念ながらマウスとトラックパッドのスクロールの向きは連動していて、この組み合わせでの共存はできません。

 そこで今回は、その共存を可能にするアプリをご紹介したいと思います。

名前の通りの『Scroll Reverser』

 この『Scroll Reverser』はその名のとおり、スクロールの向きを逆にするアプリケーションです。使い方も簡単で、起動してメニューバーからスクロールの向きを逆向きにしたいものを選ぶだけでOKです。

scrollreverser_pref

 「システム環境設定」のスクロールの向きを「ナチュラル」にし、『Scroll Reverser』の設定を上の画像のようにすることによって、冒頭で紹介したような「マウスでのスクロールの向きは今まで通り、トラックパッドでのスクロールは新しい向き」に設定することができるのです。個人的にはこの組み合わせが一番使いやすいと思います。トラックパッドはともかく、マウスは新しい方向に慣れるのが大変ですからね。

 また、このアプリ、『Snow Leopard』以前のMacのトラックパッドで『Lion』以降のスクロールの向きにすることもできます。「Reverse Horizontal」「Reverse Vertical」「Reverse Trackpad」の3つにチェックを入れるだけで、『Mountain Lion』の気分を味わうことができます。この場合、「Reverse Mouse」のチェックは必ず外しておきましょう。

おわりに

 という訳で今回は『Mountain Lion』のスクロールの向きを変更するアプリを紹介しました。『Mountain Lion』は現時点ではかなり優れたOSだと思いますが、こういったところでちょっと残念なところもあります。そういったところをアプリでしっかりと埋められるのもMacのいいところだと思いますけれどね。