反則的な面白さだった『デート・ア・ライブ アンコール』

デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫) デート・ア・ライブ アンコール (富士見ファンタジア文庫) [文庫]
著者:橘 公司
出版:富士見書房
(2013-05-18)

 “富士見といえば”な短編集。普段描かれない日常の話ということで、非常に新鮮に感じました。特に「琴里バースデー」と「狂三スターフェスティバル」が面白かったですね。本筋ネタもそれに伴う小ネタもしっかり笑わせにきてました。「狂三スターフェスティバル」の狂三はちょっと切ない感じでしたね。願いが叶うのかどうか、本編でぜひ拾ってほしいですね。

 しかし、レーベルが違うネタもだいぶ混じってた気がするんですけど、大丈夫なんですかね……(笑)。

盛り上げ方がわかってる『ベン・トー』10巻

ベン・トー 10 恋する乙女が作るバレンタインデースペシャル弁当350円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) ベン・トー 10 恋する乙女が作るバレンタインデースペシャル弁当350円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫]
著者:アサウラ
出版:集英社
(2013-04-25)

 序盤は白粉と白梅の話。普段はお目にかかれないスーパーでの白梅と、そこで燃える佐藤、イイ感じのドラマが生まれてました。中盤からはタイトルにもあるようなバレンタインデーの話。沢桔姉妹やウルフヘアの可愛さが上手く描かれていたと思います。特にウルフヘアは初めてと言っていいくらい多くの出番をもらっていて、とても魅力的でしたね。後半の槍水先輩の可愛さも素晴らしかったです。また、今回はいつも以上にちょっとエロい展開が多かったように感じました。意図していたんでしょうか(笑)?

 ただ、2ヵ所ほど明らかな文章(校正)のミスがあったのが残念でしたね。

下ネタオンリーの『チェリッシュ!』

チェリッシュ! 妹が俺を愛しているどころか年上になった (集英社スーパーダッシュ文庫)
三木 なずな
集英社
2013-03-22

 いつだったか、作者のインタビューを読んで面白そうだと思って、地雷とわかりつつ購入しましたが、想像以上でした。とにかくひたすら下ネタ。まあそういうキャラクターだからしょうがないんですが。それ以外の物語の軸がどこにあるのかがイマイチよくわからず、余分なものが多かったように感じました。もっと焦点を絞って書いたほうがよかったんじゃないかと思いました。

 それと、こちらも明らかな校正のミスがあったのが残念です。スーパーダッシュ文庫の編集さん、頑張ってください。……って、お前が言うなって話ですが(笑)。