今年もこの季節がやってきた

 毎年6月といえば、Appleファンにとっては『WWDC』の季節ですね。筆者も2012年以降、2013年2014年と毎年楽しみにしていました。昨年からはリアルタイムで追うことはできなくなったんですが、朝起きて発表まとめを読むのが楽しみでした。これは『WWDC』のKeynoteだけでなく、他のAppleの発表会も同じことですね。どうしても日本時間だと夜中になってしまいますから……。

 そんな『WWDC』、今年は6月8日(日本時間だと9日の2時)にKeynoteが行なわれました。その発表内容を、感想を交えてまったりと振り返りたいと思います。

『OS X El Capitan』と『iOS 9』、そして『watchOS 2』

 新しいOS Xの名前は『OS X El Capitan』です。とはいえ、『Yosemite』のマイナーアップデート感は否めませんね。新しく追加された機能も、『Google Chrome』ならもう既に使えてる機能など、サードパーティアプリの機能が追加されただけと言ってしまってもいいようなものがほとんどでしたね。

 『iOS 9』では、『Siri』がかなり賢くなるようです。「『Apple Watch』は『Siri』の完成が前提のデバイス」と言われることもあるようですが、となると『Siri』のアップデートはそのまま『Apple Watch』の強化にもなりそうです。『Apple Pay』などのアップデートは日本が恩恵を受けにくいところなのですが、新しいアプリである『News』も日本では提供されないようで、残念ですね。キーボードが使いやすくなりそうなのは朗報です。iPadが“Multitasking”に対応するのも嬉しいですね。ただ、あまりノートPCに近づいてほしくはないのですが……。

【2015/06/19 追記】『iOS 9』のプレビューサイトも公開されていました。

 あと、『Apple Watch』のOSが『watchOS 2』へアップデートされることも発表になりました。単体で使える機能も増えるようですし、これから盛り上がってくるかもしれません。

 ところで、どこかで言われていて、「たしかに」と思ったんですが、『Apple Watch』の出荷数やアプリの数ってどこにもなかったですよね? 思ってたよりも売れなかったんでしょうか?

 これらの新しいOSは、いずれも今秋にリリース予定だそうです。デベロッパープログラムが統一されたこともありますし、OSの名前もうまいこと統一してもらえるといいんですが……(笑)。

One more thing...な『Apple Music』

 噂になっていた音楽配信サービス『Apple Music』も“One more thing”として発表されました。ラジオ『Beats 1』や、『iCloud』との連携もあるようです。日本では配信される曲のバリエーションとかが苦しいことになるのが想像に難くないのが悲しいところではありますが(笑)。月額9.99ドル(約1200円)で、最初の3ヵ月は無料らしいので、まあ使ってみることにはなると思います。が、3ヵ月間使ってみて『iCloud』との連携を切るのが面倒くさかったら嫌だなぁと今から心配しています。

 しかし、『LINE MUSIC』がほぼ同じタイミングでリリースされたのはやっぱり意図的なんですかね……?(笑)

おわりに

 やっぱりここ最近の『WWDC』は開発者向けの内容が多いですね。2012年の『MacBook Pro Retina』の発表が特殊だったということでもありますが、ちょっとワクワクするモノが少ないかなとも思います(特に日本のAppleファンにとっては)。秋にはまた新しい製品も発表されると思いますので、それまでまたまったりと待ちたいですね。