アニメ版も見てるけれど……

 筆者が今期唯一見ているアニメはこの『氷菓』です。原作は読んだことはなかったんですけれど、同じ米澤穂信先生の『〈小市民〉シリーズ』が好きだったので見始めました。京アニでしたしね。

 で、2話まで見たところでDVDレコーダーのリモコンを無くしてしまい、中途半端なところで見れなくなってしまいました(笑)。仕方ないので、アニメカバー版の『〈古典部〉シリーズ』を全巻購入して読み始めてしまいました。そこで今回は、その4冊の感想をざっと書こうと思います。

 ちなみにレコーダーのリモコンは見つかったので、アニメの方もちょくちょく見始めています。とりあえずえるの声が佐藤聡美さんってのは素晴らしいですね。

まったりとした雰囲気の原作『氷菓』

氷菓 (角川文庫) 氷菓 (角川文庫)
著者:米澤 穂信
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2001-10-31)
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 物語の山場といえるような部分のない、全体的にまったりとした雰囲気でした。“事件”の内容を遠いところに置くところで、キャラクターの行動、考えに焦点を合わせているような気がしました。まあ、そんなことは関係なしにえるは可愛かったんですけれどね。

ミステリ的なラストがずっと続く『愚者のエンドロール』

愚者のエンドロール (角川文庫) 愚者のエンドロール (角川文庫)
著者:米澤 穂信
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2002-07-31)
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 物語の展開としてはしょうがないんですが、ミステリ小説のラストシーンがずっと続くといったような感じになっていたので、全体的な盛り上がりが少なかったように思います。

ライトノベル的な方向に進む『クドリャフカの順番』

クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)
著者:米澤 穂信
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2008-05-24)
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 古典部全員の視点を用いた、どことなく“ライトノベル”という手法を意識した長編でした。一番読みやすかったです。もうちょっと、4人以外のキャラクターも書いてほしかったなという気もします。

キャラの良さが出た『遠まわりする雛』

遠まわりする雛 (角川文庫)遠まわりする雛 (角川文庫)
著者:米澤 穂信
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-07-24)
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 短編集。筆者は短編集が好きで、キャラクターの魅力が分かりやすいと思うんですよね。この一冊も例に漏れず、えるの可愛さがよく分かる一冊になっていたと思います。

『ふたりの距離の概算』とアニメの今後

 そして『〈古典部〉シリーズ』の最新刊『ふたりの距離の概算』の角川文庫版が6月下旬発売だそうです。これもアニメカバーになるんですかね? まあならなくても買うつもりですが。

 アニメの方は7月以降も続くそうなので、これからも楽しみです。ただ、7月から見るアニメが増えて大変になるかもしれませんが……(笑)。