Macデビュー、しちゃいますか?
【2013/06/15 追記】2013年度版のエントリを書きました。こちらも参考にしてみてください。
『WWDC2012』で新しい『MacBook』が話題となり、普段Windowsを使っているそこのあなたも、「『iPhone』とも相性いいみたいだし、Mac使ってみたいなー」と思っているかもしれません。
こういうのはだいたい“欲しいと思った時”が買い時です! しかし、「でも、どれを買えばいいのかな……」と不安に思っている人もいるかもしれません。
そこで今回はMac使用歴1年(短い!)の筆者が、『MacBook』を購入する際のポイントを挙げていきたいと思います。これからMacを使ってみたい! 買いたい! という人の参考になれば幸いです。
【注意】文中の価格は全て記事執筆当時のものです。
カスタマイズの優先度
Macを『Apple Store』で買おうと思った場合、色々とカスタマイズする項目があります。主な項目としては、CPU・メモリ・ストレージの3つですね。1つずつ見ていきましょう。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
コンピュータの頭脳です。どれだけ早く物事を処理できるかはここの性能で決まります。
よく“作業机”に例えられる部分です。そのコンピュータがどれだけ並列して物事を処理できるかがここの大きさで決まります。
パソコンにどれだけのデータを保存できるかという容量の部分です。今までのパソコンではHDDが使われていましたが、最近はより高速なSSDが使われていることもあります。
この中で一番カスタマイズしたいのはメモリです。普段の作業で一番快適さに関わってくるところです。あまりカスタマイズにお金をかけられないという人でも、メモリだけは積めるだけ積んだほうがいいと思います。
次にカスタマイズしたいのはストレージです。特にお金に余裕のある人は128GB以上のSSDにしたほうがいいと思います。HDDとスピードが全然違います。が、そこまで容量を増やしすぎる必要もありません。外付けHDDでもカバーできますからね。優先度的に一番後ろになってしまうのはCPUで、正直、ここまでスペックアップしたCPUでは、少し性能を上げたところで体感はそこまで変わらないと思うんですよね。もちろん、余裕があるなら良いCPUにしたほうがいいのは言うまでもありません。
よく分からないなら『MacBook Pro』13-inch
もしあなたが「パソコンのことはよく分からない……」という人であれば、『MacBook Pro』(以下『MBP』)の13インチモデルをお薦めします。その理由は『SuperDrive』(CD/DVDドライブ)の存在です。AppleはCDやDVDに頼ることを止めようとしているようで、Macのノートブックから『SuperDrive』が撤廃されつつあります。しかし、まだCDやDVDを使う機会は依然多く、外付けよりかは予め内蔵されている方が安心です。また、『MacBook Air』ではどうしてもスペックが足りなくなることもありますが、『MBP』にはその心配は無用でしょう。そして、持ち歩けないほど重たいわけでもありません。「しっかりとMacで遊びたい」という人にオススメです。
『Apple Store』で購入するとしたら、先ほどの優先順位に当てはめて、メモリは8GBまで増設したほうがいいでしょう。CPUは財布と相談してください。Core i5のモデルでも普通に使う分には問題はないと思います。ストレージは、この『MBP』がメインマシンとなる人はSSDではなく大容量のHDDにしたほうがいいですね。500GBもあれば普通に使う分には問題ないでしょうし、足りなくなければ外付けHDDを買えばOKです。ここまで合計11万1600円で購入することができます。
ヘビーユーズしたい人には15インチ版もあります。CPUがクアッドコアになり、かなりスペックは高くなっていると言えるでしょう。このモデルを『Apple Store』で買う場合は1650×1080の高解像度非光沢ディスプレイをお薦めします。メモリの増設まで含めて合計17万2401円です。
サブマシンとして買うなら『MacBook Air』
もしあなたが既にそこそこのスペックを持つデスクトップマシンを持っていて、もう一つ外に持ち歩くための『MacBook』を求めているのなら、『MacBook Air』(以下『MBA』)を買うべきです。その軽さは何にも代えがたいものがあるはずです。
サイズは11インチと13インチの2つがありますが、ここであなたが相談しなくてはいけないのは財布の中身ではなく、普段持ち歩く鞄の大きさです。できるならば近くの家電量販店などで『MBA』を触り、重さを確認してから買うことをお薦めします。もっともこれは『MBA』だけでなく、他のパソコンを買うときにも言えますが。
『MBP』と同じくメモリは8GBまで増設(『MBA』は購入後のメモリ増設ができないため、最初から限界まで詰んでおいたほうがいいです)、CPUは特に考えないとして、『MBA』のストレージはすべてSSDです。ここは128GB以上にしたほうがいいです。64GBでは後々困ることになるでしょう。いくら外付けHDDでカバーできるとはいえ、たくさんダウンロードしたアプリだけでストレージが埋まるのだけは避けたいですしね。できることなら256GB、512GBまで増やしたいところですが、この辺になると値段が跳ね上がってしまうので、お財布と相談してください。128GBで考えると、11インチで10万3600円、13インチで11万1600円になります。
『MacBook Pro with Retina Display』の立ち位置
今回の『WWDC』の目玉となった『MacBook Pro』の『Retinaディスプレイ』モデル。ですが、初心者の人にはあまりお勧めしません。Appleによる位置付けもハイエンドモデルといった感じですしね。Macを初めて買って『Thunderbolt』ポートが2つあったとしても使い道に困ってしまうでしょう。
ただ、「これから画像や映像の編集に挑戦してみたい!」という人にはこの2880×1800の超高解像度ディスプレイは最高の相方になってくれるでしょう。メモリは『Photoshop』や『Final Cut』などを使うことを考えたら16GBまで積みたいです。SSDも512GB積みたいんですが、少し妥協して256GBで我慢するとして、お値段20万2400円から。もし512GBにするとしたら25万6401円になりますね。
【2012/11/26 追記】13インチの『MBPR』が発表になりましたが、こちらも初心者の方にはあまりオススメしません。スペックがどうにも中途半端です。
スペックにこだわらない人に贈る“奥の手”
最後に、「最新の機種じゃなくてもいいから安く買いたい!」という人にオススメなMacの買い方があります。それが“整備済製品”です。
これは、初期不良品だったり店頭展示品を整備して、新品同様のクオリティにして販売しているものです。そして新製品が出た今、ここでは以前のモデルが格安で売られているのです。例を挙げると、11インチの『Mac Book Air』のメモリ4GBモデルが7万2100円です。最新版よりも約2万円安く買うことができます。ただし、この整備済製品はすぐ売り切れてしまうことが多く、先ほどの『MBA』についても記事執筆時の価格と状態です。「これだ!」と思うものが見つかったなら、なるべく早く購入することをお薦めします。その際には、一番最初に述べた優先順位を意識して選ぶといいと思います。目安として、『MBA』はメモリ4GB以上、『MBP』は(メモリはあとから自分で増設するとして)HDDが500GB以上のものを選ぶといいでしょう。
おわりに
とまあこんな感じで『MacBook』シリーズの選び方を説明してきました。これはあくまでも例で、選び方には個人差があると思います。しかし、ここで書いたことを頭の中に入れておけば、大きな失敗はないはずです。
ちなみに、筆者がもし今買うとしたら、『MBA』の11インチモデルを買います。11インチだとケースに入れても普通のサイズのカバンにしっかり入るからです。これは持ち歩くことがメインとなる『MBA』にとっては重要なファクターです。現行品を買うか、整備済製品を買うかは財布と相談するとは思いますが(笑)。
それでは、みなさんのMac Lifeが良きものになることを祈りながら、今日はこの辺で。
【2012/11/02 追記】初心者向けのアプリ紹介記事を書きました。興味ある方はこちらもご一読ください。