2012年もこれで終わり!

 タイトルに対する「いやまだアジアシリーズあるじゃん!」というツッコミはさておき(笑)、日本シリーズも終わり、これで日本プロ野球の2012年の試合は全て終了しました。この後は前述のアジアシリーズやキューバとの練習試合などの国際戦を残すのみです。

 そんなわけで今回は、クライマックスシリーズと日本シリーズをなんとなーく振り返ってみようかなと思います。ちなみに、ペナントレースに関するまとめは以前の記事を参照してください。

クライマックスシリーズは順当に……とも行かず

 パ・リーグのCSは、第1ステージで3位のソフトバンクが2位の西武を破るという波乱がありました。2戦目以外は1点差の勝利でしたし、やっぱ投手力の、特にリリーフ陣の差なのかなぁと思いました。しかし、第2ステージではそのソフトバンクを日本ハムが3タテして日本シリーズ出場を決めました。リーグ戦の結果からいってもつれた試合になると思っていたんで、意外でしたね。糸井選手が典型的なシリーズ男になって突き放していった印象でした。

 そしてセ・リーグはもっと波乱含みの展開になりました。まず、第1ステージは第3戦のブランコの劇的な満塁ホームランで中日が勝ち上がり、そして第2ステージはその中日がいきなり巨人に3連勝するところから始まりました。これはいっちゃったかなーとか思いましたが、結局そこから巨人が逆に3連勝して日本シリーズ進出を決めました。やはり第4戦の澤村選手の好投が大きかったように思います。また、ベテランの多い中日ナインですが、リーチをかけてからはなにか本来の戦い方ができていなかったように感じました。その原因がどこにあるのかは筆者には分かりませんが。

そして日本シリーズ

 日本シリーズは、最初の2戦で巨人がそのままいっちゃうかなーと思いましたが、そんなわけもなく、札幌ドームに移ると日本ハムが2つ、星を取り返しました。シリーズの流れが決まったのは第5戦、第1戦で巨人にノックアウトされた日本ハムの吉川選手が中4日で登板しましたが、巨人打線がまたもKO、「世紀の大誤審」と報じられた一幕もあり、2勝3敗と負け越したまま巨人本拠地の東京ドームに帰ることになってしまいました。この悪い流れを変えられず、第6戦でも巨人が勝利し、巨人が日本シリーズを制することになりました。

 日本ハムは投手陣が本来の調子を出せていなかったのかなぁとも思いました。延長12回を0点に抑えた試合はありましたが、それ以外は特に中継ぎ陣がコツコツと打たれていた印象でした。打線は最初こそ調子悪かったですが、札幌ドームに帰って以降はある程度本来の調子を取り戻した感はありました。明確なシリーズ男が現れなかったのが苦しかったところですかね。

 そして巨人ですが、ボウカーが活躍するとは全く思いませんでしたね(笑)。まさかこの大舞台で吉川キラーになるとは……。阿部はちょっと調子が悪かったですが、最終戦の決勝打を見事に打ったのはさすがでしたね。そしてMVPは内海選手。2戦2勝ですからね。文句もありません。

おわりに

 日本シリーズは毎試合見てて、選手のみなさんには本当にいい試合を見せてもらいました。来年の日本シリーズでは、あのステージで戦うイーグルスナインの姿を見たいですね。