UNIX
Mac OS Xは“UNIX”をベースに作られています。が、それを意識してMacを使っているという人は少ないのではないでしょうか。実を言うと筆者もそうです。UNIXと言われても、パソコンに詳しくない人にとっては「だから?」といった感じでしょう。
さて、そんなMacは、UNIXなのでUNIX特有のキーバインドを使えます。……これも「だから?」という反応が帰ってきそうです。そのリストが上のリンク先なんですが、多すぎてとても覚えられません。便利なのだけをいくつか覚えようと思っても、最初にちょっと見ただけではわからないと思います。
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しかし、『MacPeople』の9月号を読み返している時に、塩澤一洋さん (@shiology) の連載で、controlキーについてのTipsが書かれていました。これを読んでいて、昔勉強したことや知り合いに教わったことなどを思い出しました。そこで、その中でも効果の高いキーバインド、control+Hについての紹介をしたいと思います。
なにができるの?
このcontrol+H、deleteと同じ動きができます。じゃあdelete使えよって思うかもしれませんが、deleteはキーボードのホームポジションから非常に離れています。筆者はUSキーボードを使っているので多少はマシなのですが、JISキーボードだとdeleteが小さい上にホームポジションから更に離れているため、押すのが非常に大変です。タイピングのコツはこのホームポジションからなるべく手を動かさないことですしね。しかし、control+Hだと、手をホームポジションから動かす必要はありません。controlはAキーのすぐ左ですからね。USキーボードだとここにはcaps lockがあるんですが、『システム環境設定』から変えることができます。
こう設定することにより、先ほど述べたようなホームポジションから手を動かさないタイピングが可能になります。これはもうめちゃくちゃ便利で、特にちょっと文字を消すときは最近はもうこれしか使っていないですね。集中して文章を書くときなんかは特にたくさん使います。長い文章を消すときとかはdeleteを使ったりしますけど(笑)。
また、この他にも、control+Dでfn+deleteと同じくカーソルの右側の文字を削除、control+Mでreturnキー、control+P/N/B/Fで上下左右の矢印キー、control+I/Oで変換中の文字範囲の縮小/拡大ができます(『ことえり』や『Google 日本語入力』などだけですが)。これらの中から、自分の使いやすいものを少しずつ覚えて慣れていきましょう。きっと、文字を入力するのがすごく快適になると思いますよ。
UNIXじゃないアプリを補助する『KeyRemap4MacBook』
しかし、『Microsoft Office』などのUNIXとはあんまり関係ないアプリでは、controlキーのショートカットは使えません。筆者が普段使っている『mi』というテキストエディタでも対応していません。ここで役に立つのが、以前の日記でも紹介した『KeyRemap4MacBook』です。
これも塩澤さんの連載からの受け売りなんですが、このアプリには“Emacs Mode”というモードがあります。これはUNIX系のエディタである『Emacs』のキーボードショートカットを全てのアプリケーションで使えるようにできるモードで、その中にはもちろんcontrol+Hも含まれています。設定を以下の画像のようにすることにより、すべてのアプリケーションで快適に文字入力をすることができます。
もちろん、これは設定の一例です。みなさんも色々試してみて、自分なりの使いやすい設定を見つけてください。
おわりに
今回はちょっと趣向を変えて、雑誌の記事を受けてのエントリという形にしました。この雑誌のこの記事オススメだよ、などがありましたら、ぜひ教えて下さい。実践してみて、良い感じだったらまたどんどん紹介していきたいと思います。