「えぇーっ!」な展開の『とある飛空士への誓約』2巻

とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫) とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫) [文庫]
著者:犬村 小六
出版:小学館
(2013-02-19)

 1巻がほぼ丸々序章だったので期待して読み始めたんですが、物凄い展開の連続で付いていくのに必死で一瞬で読み終わってしまいました。内容が内容なので中身にはあんまり触れないようにはしますが、読み終わった後に表紙を見ると「あぁ、おぅ……」ってなっちゃいます(精一杯のネタバレ)。読み終わってからすぐに1巻を再読するくらいには引きこまれてしまいました。本当に、大きな物語としてよく練られているなぁという印象です。そして、この状態で3巻を待てっていうのは本当に拷問に近いので、なるべく早く3巻を出してくださいよろしくお願いします(笑)。

話の転換点になりそうな『デート・ア・ライブ』6巻

デート・ア・ライブ6  美九リリィ (富士見ファンタジア文庫) デート・ア・ライブ6 美九リリィ (富士見ファンタジア文庫) [文庫]
著者:橘 公司
出版:富士見書房
(2012-12-20)

 今回の精霊は歌姫の美九。名前の響きはどこかの『VOCALOID』に似ていますね(笑)。今回の物語のステージは天宮市の合同文化祭『天宮祭』。今回の見所はやはり士道の女装姿でしょう。謎の少女・士織として、精霊の力を封印するために美九に近付きます。物語の本筋的には、ASTにはDEMの手が伸び、士道たちには過去最大のピンチが降りかかります。なかなか正統派な盛り上がりを見せているので、7巻が楽しみです。現在放送中のアニメにも期待です。

質の高いファンタジーアドベンチャー風ミステリ『六花の勇者』

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) 六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫]
著者:山形 石雄
出版:集英社
(2011-08-25)

 “魔神”を倒すために選ばれた六人の勇者、しかし約束の地に集まった勇者は七人。疑心暗鬼になった勇者たちから“七人目”として疑われたのは、“地上最強の勇者”を自称するアドレットだった――。という、正統派なファンタジー系のアドベンチャーなんですが、ミステリの要素も含み、ドキドキしながら読むことができました。最近の流行りのラノベっぽくないラノベで、その分、新鮮に感じました。ミステリ要素も物語を彩るといった役割としては十分だと思います。ヒキも想像を超えるインパクトで、綺麗に決まったんじゃないでしょうか。好みとはちょっと違うので自分は2巻は多分買わないような気がしますが、最近のラノベに飽きたって人にはオススメです。