壁殴れる系漫画
みなさんは新しい漫画やライトノベルのシリーズを発掘するとき、どういったチョイスをしますか? 筆者は、『Twitter』で知り合いの人がオススメしているのを選ぶことが多いです。割かし自分と趣味が近い人が揃っていますしね(笑)。この前も、知り合いの人が呟いていた作品名が面白そうで、調べてみたら内容もかなり面白そうで、試しに1巻だけ買ってみたら物凄く気持ちよく壁を殴れる系の漫画だったので、一気に続巻をまとめ買いしてしまいました。
てな訳で今回は、カバーの言葉を引用するならば“甘酸っぱさと恥ずかしさ満載”の“思わず悶え転がるイチャラブコメディー”、『7時間目の音符』のお話です。
舞台は吹奏楽部
物語はとある高校の吹奏楽部、2年生の部長の冴木あずみと1年生の吉野葉平の二人が主人公です。二人は同じクラリネットパートで、周囲も公認のカップルです。文化祭でいつもと違う衣装にときめいたり、定期演奏会で頑張る姿にときめいたりと、普段の些細なやり取りの中で照れたり、恥ずかしがったりと、これでもかっていうくらい見せつけてくれます。ここまで見せつけられると、もう清々しく壁を殴れます。
学年が一つ上がり
2巻では学年が一つづつ上がり、新入生であずみの後輩の坂本美鶴が登場、葉平の友人の三島吉成やあずみの同級生の米沢悟といった継続登場組にも新しい恋の予感が……といった2巻。野球部の応援や合宿と、吹奏楽部的な学園生活を謳歌していて、読んでてこっちが恥ずかしく感じる時もあり、やっぱりいい感じに壁が殴れます。
部長もバトンタッチ
3年生最後のコンクールも終わり、部長があずみから葉平に交代。あずみや米沢といった3年生が引退し、葉平とあずみにもすれ違いが起こります。また、顧問の佐藤米子先生が友人に誘われた先の合コンには……といったイベントや、吉成と美鶴で買い物に行った先で吉成の中学時代の後輩の元カノとエンカウントするイベントなども発生します。で、そんなこんなもあり、文化祭に突入しますが、運悪くその日に台風が──。と、ここまで読んでてようやく気づけたんですけど、葉平って割と地味で大人しそうな外見なのに、思考回路は一般的な男子高校生そのままなので、そのギャップも面白いです。この巻では主人公カップルよりも、その周りのイベントでいい感じに壁が殴れますね。
それと、3巻全てのカバー裏漫画がなかなか面白いです。筆者の持論として、“カバー裏の漫画が面白い漫画は本編も面白い”というのがあります。これは自分で言うのもアレですが結構自信のある持論なんで、新しい漫画を発掘するときに参考にしてみると面白いかもしれませんよ。
おわりに
そんな読んでる方が赤面してしまうような『7時間目の音符』ですが、かなりお気に入りな漫画になりました。今から4巻が出るのが楽しみです。あずみ達が卒業したら話はどうなっちゃうんだろうかなという疑問もありますが……(笑)。
これから人気が出たら、ひょっとするとアニメ化されるかもしれませんが、この作品は漫画としての“間”の使い方が凄く上手いので、アニメにするとなるとまた違う表現を模索しないといけなさそうなので、そういったところも楽しみにしたいですね。……って、アニメ化企画進行中とかいう話は全く聞いたことはないんですが(笑)。