話が占野家にシフトしてきた『家族ゲーム』10巻

電撃4コマ コレクション 家族ゲーム (10) (電撃コミックスEX) 電撃4コマ コレクション 家族ゲーム (10) (電撃コミックスEX) [コミック]
著者:鈴城 芹
出版:アスキー・メディアワークス
(2013-04-27)

 物語のメインがややシフトして、遊佐家と占野家で半分ずつくらいになった印象です。水瀬が宇藤に対して変な性癖に目覚めていてびっくりしました(笑)。ともあれ、登場人物がイチャイチャしてるのは変わりないんですけれどね(笑)。

『金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ』4巻と5巻

金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ(4) (講談社コミックス) 金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ(4) (講談社コミックス) [コミック]
著者:さとう ふみや
出版:講談社
(2013-03-15)
金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ(5) (金田一少年の事件簿 (5)) 金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ(5) (金田一少年の事件簿 (5)) [コミック]
著者:さとう ふみや
出版:講談社
(2013-06-17)

 「暗黒城殺人事件」の方は、このトリックを使いたかったんだなぁって感じですね。トリックとしては面白いとは思います。

 「薔薇十字館殺人事件」の方は、密室のトリックについては不必要な部分もなく綺麗に決まっていたと思います。全部の要素がピタリとハマっていて美しかったです。逆にアリバイトリックは、システムとしては凄く意表をついたものだったんですけれど、そこからの組み立てがあまりうまくいっていなかったように感じました。【ここからネタバレ】フェアにやるとすると“使われていない離れがある”というのはせめて地図に書いておいてほしかったですし、そもそも今回のトリックの流れだと、あれだけ大掛かりな仕掛けで結局“ドアが開くか開かないか”になってしまうので、もったいないなぁと。それと、4巻読み終わって「“ところで月読さん超可愛いんですけど。”って書こう」と思ってたら……orz【ここまでネタバレ】ストーリーに関しては、いつものパターンって感じでしたね。

 ともあれ、また新たな謎が提示されて終わったので、続編に期待ですね。

衝撃的なラストの『さよならさよなら、またあした』

さよならさよなら、またあした (ウィングス・コミックス) さよならさよなら、またあした (ウィングス・コミックス) [コミック]
著者:シギサワ カヤ
出版:新書館
(2011-11-25)

 シギサワカヤ先生の少し昔の作品。生まれた瞬間に余命宣告を受けた育、その担任の正嗣、メガネをかけているだけで委員長扱いされてうんざりしている万喜、その後輩の直輝、この4人がメインとなって回る、心が撫ぜられるようなストーリーです。このあらすじを見て「学園ものかな?」と思って読み始めたんですが、いい意味で期待を裏切られました。展開がいろいろふわふわしてて、それが絡まった人間関係をいい感じで演出していたように思います。そしてラストは結構凄いことになってました。インパクトがあり、この1シーンで物語としての“メッセージ”がより強くなったように感じました。