話が大きく盛り上がりを見せた『ソードアート・オンライン』12巻
ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫) [文庫] 著者:川原礫 出版:アスキー・メディアワークス (2013-04-10) |
“アリシゼーション”編も早くも4作目。しかし話はまだまだ続きそうな感じです。今回は“ライジング”のサブタイトルの通り、セントラル・カセドラルをキリトとユージオの二人が昇っていきます。前半はカーディナルによる昔話、中盤以降は整合騎士とのボスラッシュです。シンセシス・セブンとの戦いでのキリトの“スピニングシールド”には非常に笑わせてもらいました(笑)。やや強さのインフレが起きてるような気もしないでもないですが、話は非常に盛り上がってきています。特に、視点の切り換えがなかなか上手かったと思います。そして最後はまた物凄い角度で終わりました。早く13巻を読みたいです。
ところで、“プログレッシブ”の方の続きはどうなってるんでしょうか……(笑)。
“道”をテーマにした短編集『暦物語』
暦物語 (講談社BOX) [単行本(ソフトカバー)] 著者:西尾 維新 出版:講談社 (2013-05) |
“道”をテーマにした阿良々木さん視点の連作短編集です。これまでの登場人物ひとりひとりをフィーチャーし、それに阿良々木さんの過ごした12ヶ月をあてはめて振り返っていく構成になっています。少し前の作品でもう内容を覚えてないようなのもあったりしたので、思い出しながら読んでいました。キレのあるやりとりは相変わらずで、内容は強引にネタを振って強引にオトす感じでした。まさに“突然”書かれたまとめの1冊だったのかなと思います。残り2冊が楽しみですね。
そして、今放送中のアニメで忘れていたストーリーを補完しようと思います。
今まで以上の修羅場な『織田信奈の野望』10巻
織田信奈の野望 10 (GA文庫) [文庫] 著者:春日 みかげ 出版:ソフトバンククリエイティブ (2013-03-16) |
今巻ではいよいよ海戦が始まり、これまではちょっと影の薄かった滝川一益に焦点が当てられています。今まで以上に状況が切迫してきていて、特に後半はここまでの伏線が回収されて物凄い展開になっています。今までも「斜め上だな」と思う展開は多かったわけですが、今回のは更にその上ですね。まあ、異世界召喚系の物語なら避けては通れない話ではありますが。良晴の望むことと、信奈の望むこと──。一体どんな結末になるのかが、今から楽しみです。
しかし鹿之助は本当に可愛いですね。もっと出番が見たいです。