『Q.E.D.』と『C.M.B.』

 『Q.E.D.』は「失恋」がネタ・オチともに綺麗に決まっていて面白かったですね。『C.M.B.』は「ダイヤ泥棒」の展開が面白かったですね。「レース」はオチがちょっと読めましたけれど、話の落とし所としては悪くなかったと思います。この1冊の中で一番笑ったのは“M.A.U.”の扉でしたけれど(笑)。

奇跡の面白さだった『咲-Saki- 阿知賀編』5巻と6巻

 “阿知賀編”もついに完結。準決勝の副将戦と大将戦です。『咲』を読むのが結構久しぶりだったのですが、改めてここまで完成されたギャグ漫画はなかなか無いだろうなと感じました。キャラクターの個性、麻雀というゲームとの親和性、そして最後の点数計算による美しさ、本当にメチャクチャ笑わせてもらいました。本編よりも吹っ切れてる感があって、こっちのほうが好きだった気がします。最後までキャラの名前は覚えられなかったですけど(笑)。

 『シノハユ』は……どうしましょうかね。

大覇星祭編に突入の『とある魔術の禁書目録』12巻と、同じく大覇星祭が舞台の『とある科学の超電磁砲』9巻

とある魔術の禁書目録 (12) (ガンガンコミックス)
鎌池 和馬
スクウェア・エニックス
2013-08-27

 上条さん、ラッキースケベがすぎますぜ……。

 みさきち可愛いよみさきち。

二次創作のさらなる二次創作な『巴マミの平凡な日常』

 アニメの『魔法少女まどか☆マギカ』は見ていないんですが、小説版は読んだことあるし、結構話題にもなっていたみたいなんで買って読んでみました。魔法少女だったマミさんがそのままアラサーになり、仕事あがりのビールを生きがいに働く派遣社員となり、同じくアラサーになり結婚したりバリバリ働いていたりする元魔法少女たちとぐだぐだと平凡な日常を過ごすお話です。見栄を張って「彼氏がいる」と嘘をついてしまっているという情けなさ、ソウルジェムを使い古しの歯ブラシで磨いてしまう生活臭さなど、二次創作を踏まえた上での更なる二次創作、みたいな感じの作品になっています。本編が好きで、なおかつ、どんなマミさんを見ても賞味期限を感じたりしないという人は、刺身のツマ的な感じで読んでみるといいんじゃないでしょうか。