話の広がっていく『ソードアート・オンライン プログレッシブ』2巻
約1年ぶりに刊行されたこのシリーズ。今回は第3層が攻略の舞台となります。とは言いつつ、話のメインは黒エルフのキズメルとのキャンペーン・クエストがメインです。いやしかしこのキズメルがかわいいんですよ……。
ともあれそんな感じでいつものごとくバトったりキリトさんがラッキースケベ展開を引き起こしたりするわけですが、始まったキャンペーン・クエストは第9層まで続きますし、ギルドに関するあれこれも始まり、謎が残るなど、このシリーズの中でも話を広げていく気満々ですね。てっきり、“長めの短編”みたいな感じでサクッと進めていくのかと思っていました。着地点がどこに向かうのかはわかりませんが(本編につながる形で終わる?)、どのように風呂敷が畳まれるのかは楽しみでもあります。
七罪がだんだんかわいくなっていく『デート・ア・ライブ』9巻
前巻に引き続き、七罪のお話です。読んでいて、だんだんと七罪が自分を認められるようになり、それに従いだんだんと士道に心を許していく様子が描かれていたので、“精霊を封印する”という意味ではこれまでで一番よかったんじゃないでしょうか。話のオチとしては「ひょっとしてアレじゃないだろうな」と危惧していましたが、見事に斜め上の展開で、いい意味で裏切ってくれました。最後に登場したあの人も含め、今後の展開に期待です。
本当にヒロインが“特徴がない”まま終わった『冴えない彼女の育てかた』
特徴がなく、“キャラが立っていない”ことがキャラクター(だと主人公に認識されている)な女の子を、誰もが(二次元的な意味で)嫁にしたがる立派なヒロインにするため同人ゲームを作ろうと画策するお話です。が、本当にそのまま終わってしまいました。ヒロイン(であるところの地味な女の子)の魅力も、サブヒロイン2人の魅力も、よくわからないまま1冊が終わってしまいました。ネタでシナリオを回す感じだったのでページ数の割に話の内容が薄く(別にそれ自体が悪いわけではないですけど)、伝わりきらなかっただけなのかもしれませんし、あと2エピソードくらいあったら違った感想になったのかもしれません。ところで、ラノベのページ数ってどうやって決めてるんでしょうか?
あと再版買ったのに誤しょk(ry