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“厳選”とは

 ポケモンXYになって、[あかいいと]の登場で厳選難易度は暴落しました。XYで孵化厳選できるポケモンは、レートに潜るとA抜け5VやC抜け5Vは当たり前となっているようです。少しミラクル交換をすれば、4Vで遺伝技の揃った夢特性のポケモンが流れてくることがあります。慣れてくると[めざめるパワー]絡みの厳選も簡単です。

 で、そこまで簡単なんだったらもうちょっと踏み込んだ厳選をしてみてもいいかもねっていう話です。

5V=理想個体?

ガブリアス

 例えば、[ようき]ガブリアスの個体値や実数値を書くときに、こう書かれることが多いかと思います。というか筆者もよくこう書いています。

  • 実数値:183-182-116-×-105-169

 まあこれはただHABCDSの順番に書かれているだけなんですが、ポイントはCの実数値、不問となっています。もちろん、[だいもんじ]や[かえんほうしゃ]を採用する場合はC実数値最大を粘る以外ありえないですが、そうでない場合、とくに考えていない人のほうが多いんじゃないでしょうか。かくいう筆者もそうです。しかし、[パワースワップ]という技があります。それを考えると、Cの実数値もできれば最小を狙いたいですよね。という訳で、こだわる勢にとっては“陽気C抜け5V”は理想個体ではないみたいです。

ギルガルド

 そして、Aの実数値はもっと大事です。[イカサマ]、混乱自傷ダメージに関わってきます。これが顕著なのがどくまもギルガルドですね。Aの実数値が1違うだけで、タイプ一致[イカサマ]で[みがわり]が壊れるかどうかの乱数がかなり変わります。最小を粘らないとバルジーナやブラッキーが安定しなくなります。

カイリキーウルガモス

 A以外でも、最遅ギルガルド抜かれ調整のS実数値57にするために個体値を8にしたカイリキーや、定数ダメージが減るH実数値159にするためにHの個体値を29にしたウルガモスなんかがありますね。これらのポケモンでも、使わないAやCが低い方がいいです。

 と、ここまで書くと面倒くさそうですが、実はそこまで大変ではありません。“A個体値最小”ではなく、“A実数値最小”なのがポイントです。A個体値が0でも1でも、Aの実数値は最小になります。なので、A抜け5V2匹を親にして厳選していればそのうち産まれます。他にも、性格補正の仕組みを知っていると得になることがあります。

メガゲンガーメガデンリュウ

 レベル50フラットルールだと、種族値の1桁めが5のところに下降補正をかける場合、個体値が3以下で実数値が最小になります。A種族値が65のメガゲンガーや、S種族値が45のメガデンリュウなどで実数値最小を粘るときには覚えておきたいです。

ゲッコウガバンギラス

 もう一つ覚えておきたいのが、6Vを粘る場合です。種族値の1桁めが1のところに下降補正を掛ける場合、個体値が28以上で実数値が最大になります。D種族値が71のゲッコウガや、S種族値が61のバンギラスなどが当てはまりますね。このあたりのポケモンは、上記の意味での理想個体を用意するのは少し簡単ですね。

おわりに

 そんな感じで、こだわれる人はC実数値最小にもこだわろうという話です。実際問題、パワーシェアが意味を成す試合なんてほとんど無いのかもしれませんが、こだわれるならこだわっておいたほうがいいですよね。

サンダー

 もちろん、これらの厳選は孵化厳選の話です。固定シンボルの伝説ポケモンの実数値最小を粘るなんてのは不可能ですし、別に5Vとかでなくてもいいと思います。ポケモンは個体値を競うゲームではないということも覚えておきたいですね。

 それと、ORAS発売後には、これまでどおり育てたポケモンや使ったパーティの紹介もしていきますが、自身の体験も含め、初心者向けの内容も書いていけたらなあと思っています。ORAS発売は明後日。そろそろワクワクしています。