最近興味が出てきた
去年くらいから、『将棋電王戦』を観るのにハマっています。筆者は全然将棋自体には詳しくないんですが、ニコ生で見ているだけでもおもしろいですよね。
今年の『将棋電王戦FINAL』は、今までの5vs5の団体戦の形式で行なわれる最後の電王戦ということもあってプロ棋士側が相当研究している印象で、斎藤慎太郎五段が“Apery”と戦った第1局、永瀬拓矢六段が“Selene”と戦った第2局とも、素人目に見ても素晴らしい対局でプロ棋士側の勝利となりました。で、この電王戦の大盤解説会が開催されるということなので、3月28日の第3局、稲葉陽七段と“やねうら王”の対局の大盤解説会を見に行ってきました。なお、対局の生放送は以下のリンクからタイムシフト試聴が可能です。
舞台はニコファーレ

ニコファーレに来るのも久しぶりですね。

ホールの入口も電王戦仕様になっています。

エントランスホールには検討用のスペースがもうけられていました。


『Oculus Rift』も用意されており、対局場にある全方位カメラの映像を360度見ることもできました。実際に見てみると結構感動しますよ。
今回の解説役は糸谷哲郎竜王、深浦康市九段でした。糸谷さんは対局者の稲葉陽七段と奨励会時代からの腐れ縁らしく、「お互い、指すと自分の筋が悪くなると思っているからあまり研究会などでは指さない」、「体型も性格も正反対」など、様々なエピソードを紹介していました。また、安食女流から好きな女性のタイプを聞かれて焦っているのもおもしろかったです。余談ですが、糸谷さんは4月に開催されるプロツアー「タルキール龍紀伝」に特別参加されるそうで、MtGに関するメールも送られてきてましたね。
深浦さんは、ゲストの声優の岡本信彦さんとのやりとりが軽快でおもしろかったですね。岡本さんはかなり将棋に詳しく、話が非常に盛り上がっていました。あと、電王戦の天の声(ナレーション)を担当しているのも岡本さんなのですが、ステージ上に岡本さんがいるときに天の声が流れるたびに会場内に毎回小さな笑いが起きていました。

昼休みに出された詰将棋の問題。全然わかりませんでした(笑)。この問題の解説も岡本さんが行なっていました。


電王戦名物のサークルKサンクスのおやつ。大盤解説会に来た人には無料で振る舞われていました。
夜に用事があったので、おやつを貰った当たりで帰ったのですが、稲葉さんは残念でした。入玉模様となったときに、やねうら王の開発者の磯崎さんが「やべっ、これ大丈夫か?」みたいにしていたので、これはひょっとして……とも思ったのですが、そのまま負けてしまったようです。
ともあれ、対局された両先生、解説陣の皆さま、その他の電王戦スタッフの皆さま、楽しい時間をありがとうございました。残り2局も楽しみたいと思います。
以下、愚痴
ここからは、どうしても書いておきたかった愚痴です。ネガティブなことは基本的には書かないようにはしているのですが、どうしても、と思ったので。
ニコファーレのイベントホールは撮影、録画、録音が禁止されています。ですが、今回の電王戦の大盤解説会では、会場内でスマホで写真を撮っている人が多く、あまつさえその写真をTwitterにハッシュタグをつけて投稿している人もいました。
ただ、撮影禁止だということを知らなかった人もいるかと思います。撮影、録画、録音禁止はイベントホールの入口に書かれているのですが、扉を開けると見れない位置に書かれていましたので。筆者も、他の撮影禁止の場所で知らずに撮影をして、後からそれを知って反省をしたこともあります。人はミスをする生き物です。
それよりも気になったのは、イベントホール内に運営スタッフが1人もいなかったことです(技術スタッフはいた)。ニコファーレ入口でチケットの確認をしている人がいるだけで、イベントホール内には注意するスタッフがいないのでやりたい放題です。どうして1人もいなかったのでしょうか。また、記念に配られたクリアファイルの中に「会場内は撮影、録画、録音禁止です」と書かれた紙を挟んでおくだけで、そういった行為をする人はかなり減ったのではないかと思います。要するに、大盤解説会のスタッフにルールを守らせようという気がなかったのではないか、ということです。
上記のとおり、今回の大盤解説会には声優の岡本信彦さんもゲストで出演されていましたが、ご存じの人も多いと思いますが声優のイベントでステージの撮影はご法度です(会場に岡本さん目当てらしき女性も何人かいましたが、その人たちはルールを知っていたのか撮影はしていなかったようです)。ですが、ヘタしたら、事務所からのクレームで次からは出てくれなくなる可能性さえあるんじゃないかとも思うくらい、パシャパシャ写真が撮られていました。
ルールはイベントを円滑に開催・運営するためにあるものだと思っているので、大盤解説会のスタッフの人たちには、もう少しルールについて考えてもらいたいと思います。