前から気になっていた

 Logicoolから発売されたBluetoothキーボード『K480』が気になっていました。というのは昔のエントリで少し書きました。

 店頭で触ってみて「日本だとUSキーボードモデルじゃないんだよなぁ、惜しいなぁ」とか思っていましたが、あるポイントがあってぜひ使ってみたいなとも思っていました。それからだいぶ経ちましたが、今回、Logicoolの広報を担当しているところからレビューのお誘いをいただいたので、実際に使ってみてレビューをしたいと思います。

スペックとか写真とか

サイズ
299×165×20 mm
重量
815 g
バッテリー
単4電池×2
対応システム
  • Windows 7 以降
  • OS X
  • Chrome OS
  • iOS 5 以降
  • Android 3.2 以降

 実際に製品を持ってみて一番最初の感想は「重っ」でした。今まで使っていた『K760』がカタログスペックで489 gなので、比べて結構ずっしりときましたね。『K760』と違い、WindowsやAndroidにも正式に対応しています。そのためにfnキー周りがMac専用モデルと変わってしまったのが個人的には残念ですね。

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 開封したところ。接続のやり方、使い方は全部シールで説明されていました。これくらいシンプルなほうがいいですね。

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 上から撮ってみました。今回使わせていただいたのは白色のモデル。Apple製品と調和するいい感じの色でした。写真だと照明の都合で伝わりにくいですが……。

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 スタンドに『iPhone 5s』を置いてみました。薄いケースならつけたままでも大丈夫です。

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 逆に『Xperia E1』みたいな元から分厚いのはムリでした。カタログスペックでは10.5 mmまでの厚さならOKだそうです。

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 ガブちゃんにはちょっと使えないんじゃないでしょうかね……(笑)。

使ってみて

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 筆者がこのキーボードの気になっていたポイント、ダイヤル式の切り替えスイッチです。製品名にもあるとおり、このキーボードはマルチデバイス対応で、3デバイスまで登録できます。最近のBluetoothキーボードだとだいたい対応しているのですが、どれもボタンでの切り替えでした。しかし、それだと現在接続しているデバイスがわかりにくいんだよなぁと思っていました。その点、この『K480』はダイヤル式なので見て一発でわかりますし、切り替えもラクです。最初見たときから「絶対これは便利だ」と思っていて、実際に切り替えて使ってみて、やはり便利でしたね。あと、F1などに別の機能が割り振れるようになっているのも地味なメリットですね。

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 接続の際にはこちらのボタンを使います。Windows/Android/Chrom OSのデバイスは左の“pc”を、OS X/iOSのデバイスは右の“i”を押して接続を行ないます。できればひとつにまとめてもらいたかったところではありますが。

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 JISキーボードという点で、筆者が気になっていたのが「iOSでもちゃんと使えるのか」というところでした。iOSでは日本語配列を認識しないので、記号の配列がメチャクチャになってしまうことがあるんですよね。ただ、『K480』はそこもよく考えられていて、両方の記号がキーに記入されているので、普段JISキーボードを使っている人もすぐ慣れると思いますし、普段USキーボードを使っている人ならより使いやすいかと思います。

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 細かい設定はLogicoolのドライバを使って可能です。筆者は『K760』を使っていたので元から入っていましたが(笑)。

 実際に複数のデバイスを切り替えながら使ってみましたが、切り替えもスムーズですし、なかなか使いやすかったですね。ただ、筆者は、iPhoneだけでできることを極力なくそうとしている人間なので、デスクトップのMacとiOSデバイスの切り替えにはメリットを感じませんでした。逆に、Macを使っているけどスマホやタブレットはAndroidとか、Windowsを使ってるけどスマホはiOSとかの人にとってはかなりメリットがあるんじゃないでしょうか? Windowsを使いながらiPadで『Tweetbot』を見て擬似デュアルスクリーンとか、考えるだけでワクワクしますね。

 単純に、スタンドのついたキーボードと見ても使いやすいしデザインもいいしで、今度野球観戦のときにでももって行こうかなと思っています。

おわりに

 第一感で感じたことと比べて、やはり、使ってみてわかることもあります。ダイヤル式は思っていたよりも便利でしたし、JISとUSの両配列に内部的に対応していたのには感動しました。打鍵感も本体の重さと引き換えになかなかのものがあります。複数の端末で1台のキーボードを使いたいなら、間違いなく最良に近い選択肢だと思います。

 ただまあ、自分で買うとしたら、やっぱり海外版のUSキーボードモデルですねぇ……(笑)。